霞が関 2020 2 11 National Foundation Day

 私の記憶が定かではありませんが、
昔、調べた時は、官僚の出世は、
会社の出世と違っていました。
 今は違うかもしれませんが、
何かの参考になるかもしれませんので書きます。
 各省の官僚のトップというと、
事務次官ということは、よく知られていますが、
たとえば、財務省(大蔵省)の事務次官になるには、
主計局長を経験していること、
主計局長になるには、官房長を経験していること、
つまり、官房長→主計局長→事務次官という出世の階段があるのです。
 要するに、官房長になった時点で、
将来の事務次官は約束されるようなものです。
 記憶が確かではありませんが、
官房長になるには、
大臣官房の秘書課長などの課長職を経験していることだったと思います。
 こうしてみると、将来の事務次官が、
かなり前から見えているということになります。
 さて、事務次官が官僚のトップであると書きましたが、
実は、法務省は違うのです。
 たとえ、キャリア試験に合格しても、
つまり、国家公務員総合職試験に合格していても、
出世はできないのです。
 法務省の事務次官は、単なる通過点なのです。
法務事務次官を経験すると、
次は、地方の高等検察庁の検事長、
さらに、東京高等検察庁の検事長、
そして、検事総長となります。
 つまり、法務事務次官→地方の高検検事長→東京高検検事長→検事総長となります。
法務事務次官は、検察官を充てることになっています(充て職)。
法務省は、官房長も刑事局長も検察官を充てることになっています。
 そういうわけで、たとえ、キャリア試験に合格しても、
法務省では出世ができないということになります。
 歴代の検事総長は、
1983年から東京高検検事長が前職となっています。
 ところで、一般の人は、検察庁は法務省の外局のように思うでしょうが、
実は、そうではないのです。
 これは、裁判所との対比で考えるべきです。
最高裁判所と最高検察庁、
高等裁判所と高等検察庁、
地方裁判所と地方検察庁となります。

































































スマートフォンのトップページへ